研究生活覚え書き

蛭川研究室旧館の跡地です

2021/08/01 CE 研究生活覚え書き

2021年というのだから、21世紀になってから、すでに20年が過ぎたことになる。20世紀生まれの人間としては、2021というのは、なにか現実感のない、SF映画のような数字にも思える。

さて実際、近未来都市東京は、ウイルス感染症の蔓延による緊急事態宣言下にあるのだから、日常の暮らしを誇張せずにそのまま書いてもSF小説のようである。

しかし、伝染病の蔓延を三文SF小説が描けば、外出禁止令が敷かれた街に、防護マスクつきの制服に身を固めた特殊警察が配備され、検問で人々の通行許可証をチェックしている、というイメージの世界観で物語は展開していくだろう。

たしかに、2003年、SARS-CoV-1が流行を開始したとき、中国はそれに似た状況にあった。そのとき私がちょうど雲南省にいたことについては、ここでは繰り返さない。別の記事を参照されたい。

しかし、を繰り返すが、2021年、緊急事態宣言下の東京は、一見すると、まったくのどかな賑わいを見せている。人々は全員マスクをつけているけれども、花粉症やインフルエンザが流行する季節には多くの人がマスクをつけているから、さして異常事態だとは考えられない。

日々、感染者が急増し病床が逼迫しているというニュースが天気予報のように流れるが、その数字やグラフが実感と結びついていない。

ふつうに暮らしていれば病院の中の状況を見ることはないし、個人的には、都心にある東京大学病院という大病院に通って持病の睡眠障害の薬を処方してもらっているが、外来の病棟の中を歩くかぎりは、咳をしながら苦しんでいるような人は、ほぼ見かけない。病院内に入るときもセンサーで録画されているだけで、体温は計られない。

さて、仕事は忙しい。心理学と人類学のレポートの採点である。大学の建物には学生は入ることができない。これは大学紛争の時以来、約五十年ぶりだとも言われている。しかし現在では無線の常時接続インターネットが普及したから、電波の圏内ならどこでも連絡が取りあえる。たいがいは文字だが、音声通話もできるし、リアルタイム動画通信もできる。3DやVRでも可能だろう。テレによる再現が難しいのは、味覚、嗅覚、触覚などの身体感覚、あるいは、場の空気のようなものである。テレ云々はすっかり流行語になってしまったが、テレパシーはどうだろうか。語源からすれば、パトスを遠隔的に共有することである。

草木も眠る丑三つ時、東京都心では人口の灯りが多く、幽霊が活躍できる場所が少ない。多くの人々が眠りに落ちたぐらいの時間に、インターネットの渋滞は改善するが、明日もまた午前中から仕事である。

補遺



記述の自己評価 ★★☆☆☆
(思いついたことを書いたメモであり文章が不完全。学術的な内容も含まれているが、それは切り出して別の記事にする予定。)

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CE2021/08/01 JST 作成
CE2021/08/01 JST 最終更新
蛭川立

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