胡蝶の夢

これは夢なのか?

人は毎晩夢を見ている。(→睡眠と覚醒のリズム

いま経験している世界が夢であるのか「現実」であるのかは、原理的には知ることができない。それは形而上学に属する議論である。

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西洋ではデカルトが『省察』の中でそのような議論を行っており、「現実」の実在の根拠を神に求めている。

いっぽう『荘子』「斉物論編」の中の「胡蝶の夢」として知られる一節でも、すでに同じような問題が議論されているが、夢と現実を相対主義的にとらえている。老荘思想、とくに『荘子』は、『孔子』に対抗するように、俗世を否定し隠遁を志向する。


(2017-10-17 作成 10-23 更新 蛭川立