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自殺と殺人の地域比較

自殺率と殺人率を国別にプロットしたもの[*1]

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殺人率と自殺率は反比例しており、殺人率の高い国(ラテンアメリカなど)と自殺率の高い国(旧ソ連など)に二極分解している。日本は後者である。

ただし、県別の統計でみると、日本国内でも殺人率と自殺率に負の相関がある。自殺率は最高の秋田県(26.8)と、最低の大阪府(14.7)(発生地別、2015年)、殺人事件認知率は最高の高知県(15.7)と最低の秋田県(0.18)と、それぞればらつきがある。犯罪発生率をみても、最高の大阪府(1751)と最低の秋田県(408)で、大きなばらつきがある。

秋田を中心として、東北地方の日本海側に偏りの極があるのは、おそらく冬季の曇天と少ない日照時間が関係している。しかし、その対極に大阪や高知が位置することについては、そうした自然条件との相関を考えるのが難しい。

殺人は若い男性どうしで行われることが多く(日本では暴力団と関係があるかもしれない)、自殺は単極性うつ病と関連しているのか、中高年の男性に多い。したがって、比較においては年齢の要因も考慮しなければならない。


(2016-11-26 仮に作成 蛭川立