蛭川研究室

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アヤワスカ

アヤワスカとチャクルーナ

 アヤワスカ ayahuasca は、アマゾン川上流域で儀礼的に使用される薬草茶である。ケチュア語で「aya」は、「死」「霊」という意味であり、「huasca」は、熱帯雨林で大樹に絡みつく蔓植物のことである。

 中国語では「死藤」と訳されるが、「死」という深遠な言葉には、しかし表面的には、服用したら死に至るといった不穏な印象を与えるので、敢えて漢字に訳すなら「霊籐」とするのはどうだろう。恰も不老長寿の霊薬のようである。

 アヤワスカとは薬草茶の名前であるが、それはやはりケチュア語アヤワスカという蔓植物の幹と、チャクルーナという植物の葉を煮込んで作られる。チャクルーナに含まれるDMT(N,N-ジメチルトリプタミン)は5-HT(セロトニン)と構造が似た分子で、5-HT2Aレセプターのアゴニストとして作用し、精神展開(サイケデリック)作用を引き起こす。

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(DMTの分子構造)

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(5-HT/セロトニンの分子構造)


(2016/2559-06-19 作成 蛭川立