明晰夢・体外離脱体験時の脳波

睡眠脳波の計測


EEG measurement of lucid dream
東邦大学理学部渡辺恒夫研究室での明晰夢脳波計測(西暦1999年)

頭部には、C3、C4、O1、O2の四ヶ所に電極をつける。


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国際10-20法による電極の位置[*1]。耳朶の A1 と A2 は基準電極である。


「いま夢を見ている」という合図を送るため、眼球の横、顎、両手首にも電極を貼りつける。腹部に巻く帯は、呼吸を計測するもの。ベッドはシールドの中にある。

計測は東邦大学理学部(当時)渡辺恒夫、および渡辺研究室の4年生(当時)の皆さん。

入眠時の明晰夢

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(1)実験室という不自然な環境で、なかなか寝付けない。覚醒状態から睡眠状態への移行段階で「うとうと」していた。EEGの波形はstage1(入眠期)。空腹感も強い。目の前には「ざる蕎麦」が見えた。EOGには眼球運動がみられる。

(2)意識は覚醒時よりかろうじて連続しているので、これは入眠期の夢だとわかる。意識的に眼球を左右に動かして「いま夢を見ている」という合図を送る。

(3)次に、右手の手のひらを三回「むすんで開く」。これも実験者への合図であるが、睡眠状態で手足の筋肉を動かすのは難しい。

体外離脱体験

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(1)目の前に青い光が見える。意識が身体から「ずれる」感じ。

(2)息を吐いて止めると(おそらくは脳が酸欠になるため?)体外離脱感覚を起こしやすくなる。これは経験則だが、脳が酸欠になるからかもしれない。自分がすうっと浮かび上がるような感じがする。

(3)もう一度息を吸って、ゆっくり吐いて、しばらく止めてみる。これも、体外離脱感覚を起こしやすくする、経験則である。しかし、それ以上の体外離脱感覚は起こらず。


(2000-12-17 作成 2017-05-21 更新 蛭川立