蛭川研究室

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よくある質問・要望と回答

【質問】
雑誌記事や本の執筆・テレビやラジオへの出演をお願いしたいのですが。

【回答】
まず、できるだけ詳細で具体的な企画をお聞かせください。ただ唐突に「○○について教えてください」というご依頼には、答えようがありません。どういう問題意識で企画されたものか、私にどういうことを求めているのか、そこを、できるだけ、はっきりさせてください。

また、私の研究分野が取材の目的にかかなったものかどうか、ある程度は事前に調べてください。ときどき、早とちりで問い合わせをくださる方があります。たとえば、『彼岸の時間』という本を書いているそうなので、お彼岸についてのエッセイを書いてください、といった依頼を受けたことがありました。もちろん、そうした依頼には応じようがありません。

また、オンエアの期間が迫っているので、急に取材に応じてほしいといった電話などもありますが、そのように急かされても、それは依頼者側の都合です。緊急の事件を報道する場合は例外ですが、総じて、よい企画は、それなりの時間をかけて、じっくり作るものです。

「超常現象」のようなものを、面白おかしく取り上げるような企画には、ご協力しかねます。「肯定派」あるいは逆に「否定派」のような役割を演じてほしいという依頼もありますが、こうした企画にも、ご協力しかねます。研究とは、紅白に分けて白黒つけるような、エンターテインメントではないのです。

ただし、謎の現象をじっくり解明する、という企画であれば、話は別です。ただし、ひとことで「超常現象」などといっても、範囲が広すぎて、私の知識の及ばないところも多々あります。その場合は、まず、私も会員であるASIOS(超常現象の懐疑的調査のための会)にお問い合わせされるのをお勧めします。色々な分野に知識を持つ、信頼のおける会員が集まっていますし、私の専門分野であれば、ASIOSを通して、あらためて私のところに連絡が来ます。

なお、インタビューの場合は、編集された後、公開される前の原稿や映像をチェックできる場合のみ、お引き受けいたします。自分の話したことを、知らないうちに、恣意的に編集してほしくないからです。とくにテレビのインタビューでは、編集後の承諾がないのが当たり前のようになっていますが、たとえば『ガリレオX 疑似科学』というテレビ番組では、インタビューの編集後のセリフを事前にすべてチェックさせてもらえました。この番組は、その後、科学技術映像祭で優秀賞を受賞しました。よい番組というのは、作り方からして丁寧なのだと思いました。

また、有名大学の先生が語ったこと、という権威をを利用して、恣意的な編集によって、制作者の言いたいことを、場合によっては本人の意見とは逆のことすら言わせてしまうといった手法がありますが、メディアに関わるものとして、そういう小技を使うことは、愚かなことです。テレビや新聞を視聴・購読する側の人も、そのようにして編集された可能性があるものとして情報に接していただきたいものです。

(2015/2558-04-27 作成 蛭川立