病気についての詳細な説明

現在までの精神・神経系の症状を列挙すると、以下のようになる。

1、 寝付きが悪い
2、 眠りが浅い
3、 寝起きが悪い
4、 起きている間も急激な眠気に襲われる
5、睡眠麻痺(金縛り)
6、 てんかんの大発作に似た発作
7、 前兆を伴う偏頭痛
8、 離人症/現実感喪失
9、 パニック障害
10、病的に身体が重い(鉛様麻痺)

まず、MRIなどの検査によって、脳に器質的な異常は発見されていない。

1〜4は、睡眠障害である。

1と3は、いくら生活を朝型に戻そうと心がけても再発してしまうので、概日リズム睡眠障害睡眠相後退症候群という病気だと診断されている。

これに対しては、毎朝同じ時間に光を浴びる高照度光療法を行っている[*1]。毎晩同じ時間にメラトニンアゴニスト(ラメルテオン)を服用するという治療を行ったこともあるが、効果ははっきりしなかった。寝付きが悪いときには、必要に応じてベンゾジアゼピン系などの睡眠薬を服用している。

2については、ひとつの理由は、いびきで呼吸が止まることであり、これは睡眠時無呼吸症候群だと診断されている。CPAPという、いびきを低減する装置を装着して寝ているが、起きているときの眠気や倦怠感は改善されない。

4に5が伴うことについては、ナルコレプシーが疑われたが、睡眠潜時がそれほど短くないということと、情動脱力発作を伴わないことから、特発性過眠症と診断されている。これは、ベタナミンなどの、中枢神経刺激薬で症状を抑えている。

6〜9は、睡眠不足になると悪化するので、睡眠障害と関係しているらしい。

6については、脳波をとったところ、てんかんではないと診断された。発作は成人してからは起こっていないので、原因は不明のままである。

7は、子供のころは痛みと吐き気に苦しんだが、加齢とともに軽症化して今に至る。

8については、軽い離人感/現実感喪失はいつも感じていて、むしろ物事を客観的に見るのに役立っている。まれに悪化すると不安になり、さらに9のパニック発作につながることもある。自明性の喪失(当たり前のことが当たり前とは思えない感覚)もつねに感じてはいるが、それも決して不快なものではなく、やはり物事を客観的に見るのに役立っている。

現在、もっとも困っている症状は、4、9、10である。

4と10と、過食傾向をあわせて非定型うつ病とみなし、それと9が併発しているとみることができる。9については、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬が対症療法になっている。9、10については、SSRIなどの抗うつ薬によって治療をしてきたが、治ったと思ってもまた再発してしまう。

あるいは

11、急に元気になって活動的になる

という「症状」を軽躁状態とみなし、非定型うつ状態をともなう双極Ⅱ型障害(軽度の躁うつ病)と診断することもできる。双極性障害だと考えれば、抑うつ状態が繰り返されることを理解できる。双極性障害うつ状態は非定型うつ状態であることが多く、パニック障害などの不安障害を併発しやすい。

ただし、11のような状態を、ほんらいの性格の延長と考えるのか、躁状態という病的な状態ととらえるのかを区別するのは難しい。

双極性障害である可能性を考慮して、リチウムのような気分安定薬や抗てんかん薬で治療を進めているが、とくに効果は感じない。もし双極性障害であれば、遺伝的な体質のようなものであり、寛解はあっても完治しないので、再発の予防という意味でも服用を続けている。

上記をまとめると、さまざまな症状は睡眠障害双極性障害という病気にまとめられそうだが、双極性障害については脳画像や血液検査などで客観的に検査できないので、診断は確定できないままである。


(西暦2018-01-02 作成 01-15 更新 蛭川立

*1:睡眠相後退症候群と光治療についての詳細はこちらのページを参照